ITエンジニア日記 ~NO SKILL, NO LIFE~

学んだ技術や、気になることをアウトプットしていきます。プログラミング, インフラ, etc...

広木大地「エンジニアリング組織論への招待」

「エンジニアリング組織論への招待」という本を読んだので、その読書備忘録です。

【書籍情報】
エンジニアリング組織論への招待
著者:広木大地
発行:技術評論社

総括

不確実性への向き合い方を、
「個人」「上司・部下(メンター・メンティ)」「チーム」「組織」
の観点で説明している。
不確実性=わからないこと
わからないことと向き合うには勇気がいる。
不確実なことでも「見る」ことができるようになれば対処しようがある。
「いかにして不確実なものを見える化して管理するのか」が大切だということを全体を通して伝えているのだと思う。

自身をメンタリングする方法から、メンターとしてメンティをメンタリングするための手法やコミュニケーションの取り方も多く紹介されている。
自分も今後輩2人とともに仕事しているが、「そうなんだよねぇ」とか「こうすればいいのか」など発見が多かった。

何かを説明したときに「わかった?」ときいて「わかりました。」と答えられる流れ。
これは意味のないやり取りだということも、経験から納得。
「試しに少しやってみてもらう」とか「自分の言葉で説明してもらう」などして、本当に理解してくれたのか確認が重要。

アジャイル開発についても触れている。
自分はいままでの業務で計画駆動型の開発しかしてこなかった。
もし、今自社サービスのような継続的に発展させることが必要なものを作ろうと思ったら、アジャイル開発前提でないとサービスのリリースにもたどりつけないと感じた。
計画駆動型の開発でやっていたら、リリースできたとしてもその時には「ニーズがなくなっている」 or 「他社が同じサービスを先に出している」かもしれない。
計画駆動型の開発ではマーケットの変化についていくことはできないだろうな。

まとめ

自分がいままであまり触れたりしてこなった分野の内容だったなと思いました。
メンタリングの方法とか、不確実性の削減方法など、業務でも「あぁ、あるなぁ」「そうすればよかったのか」といった発見もあり、読んでよかった一冊でした。
1回読んだだけど実践までに結びつくか微妙なので、また読み返しそうです。