Webブラウザのアドレスバーについて気付いたこと
普段WebブラウザはFirefoxを使っているのですが、会社ではChromeを使っています。2つのブラウザを使用していて、ふと気が付いたことがあるのでここで紹介してみます。
【目次】
1. ブラウザのアドレスバー
Webブラウザにはアドレスバーと言ってURLの表示領域があります。その領域に表示されるURLがFirefoxとChromeで違うことに気が付きました。
このブログを各ブラウザで表示したときアドレスバーに表示されるURLをみてみると、次のようになります。
画像だと見えにくいかもしれないので表にしてみます。
ブラウザ | 表示されているURL |
---|---|
Firefox | https://ittech-nsnl.hatenablog.com |
Chrome | ittech-nsnl.hatenablog.com |
わかりましたか?
そう。ChromeはURLの「https://」というプロトコル部分が表示されていないんです。
また、このブログのURLにはwwwサブドメインが付いていませんが、wwwサブドメイン付のURLをChromeで表示させると「https://」に加え「www」も表示されませんでした。
ブラウザ | 表示されているURL |
---|---|
Firefox | https://www.watch.impress.co.jp |
Chrome | watch.impress.co.jp |
ちなみに、これらの違いはスマートフォンのChromeブラウザでも同様でした。
2. ChromeでHTTPスキームとwwwサブドメインが表示されない理由
Chromeでは「Chrome 69」から「https:// (http://)」とwwwサブドメインが表示されなくなったらしいです。これはGoogleのセキュリティに関する方針によるもので、HTTPSへの移行を促す目的もありそうです。
GoogleはChromeのセキュリティ インジケーターを将来的になくそうとしているそうです。現在、WebサイトはHTTPSがデファクトスタンダードになってきています。こうした流れの中、ChromeではすべてのWebサイトが安全(HTTPS)であることをデフォルトと扱うと言っています。
つまりGoogleさんが何が言いたいかというと、
「これからはすべてのWebサイトが安全なんだから、セキュリティ インジケーターとかアドレスバーに表示するURLのHTTPSスキームとか不要だよね。だから、無くすよ。」
ってことです。
その過程として、まずは「保護された通信(Secure)」というマークと HTTPS スキームの削除を実施したということです。
3. まとめ
Chromeのアドレスバーの表示について調べてみました。
GoogleがHTTPSのWebサイトがデフォルトだというからには、現在HTTPのままのWebサイトもHTTPSへの移行を余儀なくされるんじゃないのかなと思います。
まだHTTPSへ移行していないWebサイトの管理者の方は、早めにHTTPSへ移行しましょう。
参考
Chrome の進化するセキュリティ インジケーター :
https://developers-jp.googleblog.com/2018/06/evolving-chromes-security-indicators.html
https://blog.chromium.org/2018/05/evolving-chromes-security-indicators.html