バーチャルホスト(virtual host )とは?
今日はバーチャルホストについて。
[目次]
1. バーチャルホスト(virtual host )
1つのサーバーで複数のドメインを運用するための技術のこと。
バーチャルホストを使うと、1つのサーバーに複数の異なるドメイン名が割り当てられます。そのため、外部からはそれぞれ独立したサーバーであるかのようにみえます。
メリットとしては、サーバーの数を減らし運用のコストを下げることや、IPの有効活用ができるなどが挙げられます。
バーチャルホストには大きく分けて 名前ベースバーチャルホスト と IPベースバーチャルホスト の2つがあります。
1.1. 名前ベースバーチャルホスト
名前ベースバーチャルホストでは、1つのIPアドレスに複数のドメインを割り当てます。
外部からのアクセスでどのバーチャルホストへ向けたアクセスなのかを指定するには、HTTPの場合は要求メッセージ内のHOSTヘッダで対象のホストを指定します。
【HTTPの要求メッセージ例】
GET / HTTP/1.1 Accept: text/html,application/xhtml+xml,application/xml;q=0.9,*/*;q=0.8 Accept-Language: ja Accept-Encoding: ja,en-US;q=0.7,en;q=0.3 User-Agent: Mozilla/5.0 (Windows NT 10.0; Win64; x64; rv:70.0) Gecko/20100101 Firefox/70.0 Host: www.xxx.zzz ← アクセス対象のホストを指定 Connection: Keep-Alive
1.2. IPベースバーチャルホスト
IPベースバーチャルホストでは、1つのサーバーに複数のIPアドレスを割り振り、それぞれにドメイン名を設定します。
HTTPの要求メッセージ内のHOSTの指定をしなくてもバーチャルホストの区別ができますが、運用したいホストの数だけIPアドレスが必要になります。
2. まとめ
バーチャルホストについてまとめてみました。
レンタルサーバーや小規模サイトなどで使用されいるらしく、意外と身近な技術でした。